はじめまして
こんにちは、楽屋店主の金子です。2019年に移転をして、ホームページを新たにしたわけなんだけど、 どういうのにしようかと思ったわけです。あんまり自分が前面、全面にでるのって、 なんだかなぁ、、、と思っていたのだけど、よくよく考えてみると、楽屋の規模だと、 どう考えたってお客様は僕と関わるわけで、逆に僕にあんまり関わりたくない人は来ないわけで、 だったら、ちゃんと自分色を出していった方が親切なんではないかなと思ったわけです。 (なので、自分の写真とかが色々置いてあるわけです。漫画風にすると文も読みやすいしね。)
プロフィールというページだからプロフィールを書きますが、色々とアッチコッチやってきたので、 全部詳しく書くとすごく長くなっちゃいます。それはいつか別のページに書こう。 なので、今回は短め。 埼玉県の川越市というところで育って、高校は所沢高校というところへ通って、二浪して京都にある 立命館大学というところにいきました。学歴とかはどうでもいいんだけど、出身地が同じとか 同じとか近い出身校だと親近感わくからいいかなと思って。 そんで、サラリーマンで営業ほんの少し、会計事務所勤務ほんの少し。沖縄の西表島で半年リゾートバイトして 東京下町葛飾区の街のお寿司屋さんで3年住み込み。ワーキングホリデーでオーストラリアへ。 約3年くらい住んで、九州は福岡で回転寿司屋さん勤務。東京本社のカフェの香港出店に関わり半年くらい香港。 日本に帰ってきて、老人ホームのキッチンで働きながら、土いじりをはじめる。 一年後に栃木県那須町の非電化工房の自給自足大学というプログラムに参加。 それが終わって、埼玉県比企郡ときがわ町にて農家民宿開業。4年くらいやって、移転。そして今に至ります。 わー、長いですね。ははは。
それぞれのタイミングに様々にドラマはあったけど、わかったのは人生なんとかなる。 喜びや楽しみはあるということかな。
あとは、楽屋についてご紹介します。あなたへのお手紙のようなものとして読んでください。 長いけど、楽屋に興味を持ってくれた人には読んでほしいな。 最後まで、読んで頂くと、動く金子君動画があるので、「ああこういう人」かというのがわかります(笑)
<楽屋の業態>
楽屋は埼玉県比企郡ときがわ町にある小さな農家民宿です。 農家が民宿をやれば、農家民宿なんであろうけど、 農林水産省が認可する「農林漁業体験民宿」というのがあって、楽屋はそれに当ります。 まぁ、どっちでもいいんですが、民泊ではなく旅館業法に基づく、簡易宿泊所というものに当ります。
2019年11月現在の埼玉県では、所沢市のコロットさんと、うち楽屋の2件なのかな。 農林水産業への理解と、地域の発展のために、そういうものを体感できる施設ということかな、簡単にいうと。
<楽屋のコンセプト>
実際の利用はというと、お客様それぞれで良いと思うのだけど、 楽屋のコンセプトとしては「農的暮らしや、無理のない範囲の自給自足に触れる宿」といった感じです。 だから、農業体験やDIY体験が提供できる体験メニューということになります。 でも、農業や自給自足に触れたいと思うときって、きっと「なんかもっとより良く生きたいな」と思うときだと思うんですよね。
だから、それぞれの人の話を聞いて、なんで農業や田舎暮らしや自給自足に興味があるのかという話とかをよくします。 レジャーとしての人もいるし、子供の教育にという人もいる。 仕事や人生そのものを見つめなおしたいという人もいるし、田舎への移住を真剣に考えている人もいる。 小さい宿なんで、そういうことをお客様それぞれと語って、 「単なる体験のちょっと先にある想い」みたいのを大切にできるように運営しているつもりです。
<楽屋の体験メニュー>
だから、農業体験もDIY体験も「あぁ、面白かった」というアトラクション的な要素よりも、 実際の暮らしの中で役立つ技術や、年間の農作業の中でその季節にやるものを、自然な形で提供しています。 なんていうのかな。どうせなら地味でも本物を持ち帰ってほしいというのかな。
その場の一部のものではなく、その場でやっていることが年間作業のどこに位置しているのか、 生活全体のどういう面と関係しているのか、もっといってしまえば、あなたの人生のどこに関連できるのか、 この世界の中でどういう位置にあるのかとか、そういうことを考える契機になれたらいいなと思っているわけです。 まぁ、そんなものはどうでもいいという場合はいいんだけど、興味がある人は聞いてもらえれば、なにか話せると思います。 現代は提供される刺激が多いけど、自分の身体な生活にちゃんと向き合うと、実は日常って奥深くて味わい深いなぁと思うんですよね。 そういうことに目を向けると楽しいと思うなってことです。
具体的には、週末に行う「大人数でできる、みんなでできる作業」みたいなものと、 平日に行う「少人数でやる、ちょっと細かい作業」、「単純に思い切り身体を動かす作業」に分かれるかな。 実際に具体的にはどういう作業があるかはホームページで説明するし、 問合せもらってもいいと思うので、自分にあった作業を体験してほしいなと思います。
<イベントや教室、ワークショップ>
それと、楽屋のコンセプトとも関係するんだけど、「自給的で出来ればエコな暮らし」をしたいと考えているわけで、 そういうことに関連するイベントや教室やワークショップもやる。 たとえば、タンドールという壺を利用した窯で、ナンを焼いて皆で食べたり、そのタンドール自体を作ったりとかね。 単純に楽しいワークショップでもあるけど、普段都会では使わない火を使ったり、災害のときにも役立つよね。
あとは味噌作りとか保存食作りとか、そういう生活技術が中心かな。 でも、ご要望があれば、いままで僕が経験してきた調理や会計や英語、開業等の技術も教えることはできる。 実際に飲食業で働き始めた人に、調理技術の体系と実践技なんかも教えたりした。お話をきくとたぶん役に立ててもらえたと思う。 英語が話せないところから外国のキッチンで生き抜いたサバイバルイングリッシュの在り方も面白いとは思うし、 論文の書き方はいくらでも文章がスラスラかけるから非常に生き易くなる。 まぁ、ともあれ、大きく括れば「生きるための技術」といったところかな。
<移住相談、企業研修、学生研修>
田舎暮らしに触れたいと思う人の中には、本気で田舎への移住を考えている人も少なくない。 楽屋に来てくれたお客様で、此処、ときがわ町に移住してくれたお客様は4年間で5組いる。 ときがわ町が面白くて魅力的な場所というところが良く伝わったからかな。人も良いしね。 皆さん、地域に溶け込んでいて、稲刈りイベントを自分たちで企画したり、民泊を開業したりと活躍している。すごいよね。 来ていただいたお客様で、他県だけど僕と同じく農家民宿を始めた人もいるし、僕もビックリする。 僕も出来る限りは本気で相談にのる。人生が大きく変わることだしね。大切なことだ。貢献できるととても嬉しい。
社会保険労務士の先生といっしょに、人事のセミナーとかもやる。 小さい宿なので、そんなに大きなことはできないけど、小さいグループの研修とか、あとはプログラミングの合宿とか。 自然の中でやると良いしね。研修や業務の合間のご飯に無化学肥料、農薬不使用の野菜を使った料理などを出すと喜ばれる。 学生さんも、グリーンツーリズムの研究や、キャリアプランの研究などで取材にくることもある。 アカデミックな研究はエキサイティングだし、日々の業務に忙殺されるのではなく、 そういったちょっと客観的になれる視座を持てるのは、素敵なことだと思う。
<文化や哲学>
さらにここまでくると、なんだか「農家民宿、関係ないじゃん(笑)」という感じもするけど、でもまぁ、僕はそういうのが好きなんだよ。 人に押し付けはしないけど、きっといつか誰しも、そういうことを考えるときはくると思うんだ。人間は100%の確立で死ぬからね。 生きていることについて考える日は来る。
生死について考えることで、誠実に新たな一歩が踏み出せたら良いと思う。それが哲学などを考える大きな理由なんじゃないかな。 色んなことの裏側には、必ず哲学や文化があると思う。そういう根本を見直すのにもお役に立てたらなと思う。 人間も自然の一部で、ここには自然が沢山ある。 宿に泊まって、翌日の午前中、本を読み耽ってもいいし、庭でハンモックに揺られてもいい。 畑に出てひたすら草取りや堆肥運びで、心を無にしてもいい。絵を描いてもいい。歌ってもいい。身体に喜びの感覚を取り戻す。
<喜びを>
というわけで、人生には色々とあるけれど、そういうのもひっくるめて、喜びをかみ締めて生きていければいいなと思います。 あなたも、いっしょに喜んでくれるといいな。
<こんな感じの人です>